2018-12-08から1日間の記事一覧
『 アルカトラズ』という化け物店舗が、ただの飲食店従業員だった私を独立へと導いてくれ、そして、成功者という名声までもたらしてくれた。 しかし同時に、経営者としての姿勢、努力、知識といったものを得 る機会を奪っていったのである。 ともかく、当時…
初めのうちに苦労をしておけば…もっと勉強をしておけば…社員とコミュニケーションをとっておけば…と、当時のことを思い返すと、反省 点ばかりが上がってくる。 今、独立したばかりで、なかなか売上が上がらず悩んでいる経営者の方は、焦らず、あきらめず、今…
しかも、当時の私は、各メディアで頻繁に取り上げられていた。 秋田の片田舎で貧乏に育って、東京へ出てきてもお金がなく貧乏生活。 毎日が仕事ばかりだった田舎者の私が、一夜にして「飲食業界の異端児」としてもてはやされた。 もちろん私は有頂天になって…
とはいえ、そこで、飲食の社長達は、さまざまな本を読んで勉強したり、講演を聞きに行ったり、周りの社長のやり方を学んだり……なんとか会社を軌道にのせようと努力し、社員達も必死に試行錯誤するのだ。 そんな試行錯誤の中で、社長と社員の一体感が生まれた…
なぜ、アルカトラズの大成功が破綻への一歩だったのか……。 これから、説明していこう。 大抵の飲食業の社長は、自立はしても、1店舗目の売上がなかなか 伸びずに苦労したり、銀行からお金を借りられず、2店舗、3店舗目を作る 資金がなかったりと、会社が小さ…
世の中は、相変わらず不透明な先行きだったが、「アルカトラズ」 は順調な売上で、2号店、3号店と店舗を増やしていき、売上も着実に伸ばしていった。 特に、2号店の銀座「アルカトラズAD」は、開店から3年間で12億円を売上げ、利益は4億円以上。 まさに、バ…
そして、1998年1月29日。いよいよ、六本木に『アルカトラズBC』がオープンした。オープン当初から想像以上の売上を記録していった。60坪で2500万円を割ることはなかった。 世の中は、バブル後の暗い空気に包まれていたが、私には、遅れば せながらバブル時代…
時はさかのぼり……1997年。 バブルが崩壊し、山一証券が破綻したこの年に、私は会社を設立した。 日本は、景気が冷え込み、先の見えない時代が訪れていた。そんな中で会社を設立。 1号店の刑務所レストラン『アルカト ラズBC』を六本木に作るための資金調達は…
2011年10月3日、午後1時15分、私は第1回債権者会議が 行われる東京簡易裁判所の会議場にいる。 自分の座る席は前方で、債権者とは向き合うようになっている。そして、座る席の名札には"破産者"と書いてあった。 私は、"破産人"だった。 講演会などで、たくさ…