『飲食店繁盛店作りと失敗からの脱出』〜破産人〜第2回

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2011年10月3日、午後1時15分、私は第1回債権者会議が 行われる東京簡易裁判所の会議場にいる。

 

自分の座る席は前方で、債権者とは向き合うようになっている。そして、座る席の名札には"破産者"と書いてあった。

 

私は、"破産人"だった。

 

講演会などで、たくさんの人の前に出ることには慣れていたし、たくさんの人が来てくれることをいつも嬉しく思っていた、でも、この時、前方に座って債権者と向き合うことほど、嫌なことはなかった。

 

あと15分で債権者会議が開始される。


30分には後ろのドアは閉 められる。開始まで、あと15分間。人生でこれほど15分間が長いと感じた ことは無かった。


待っている時間がどれだけ長く感じたことか、時計の針が普段よりもだいぶ遅く感じられた。


また異常なまでに喉が乾く、カラカラだよ…… 。

 

私をビビらせるもう一つの要素は、裁判所でも一番大きい会場が債権者集会の場所となったことだ。

 

いったい何人の債権者が来るのか?想像もつかない。

 

開始までの15分間は生きた心地がしなかった。心の中で叫んでい る自分がいた「債権者よ、一人も来るな!」

 

この時ほど、神頼みをしたくなったことは、私の人生の中で、今まで無かった。

 

では、なぜ、私がこの”破産者"席に座ることになったのか、その 一部始終をこれからお話していこう……。

 

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